「終わり」を意味する “end” と “finish” の違いと使い分け方
英語には「終わり」を意味する単語がいくつかありますが、特に “end” と “finish” は日常的によく使われる言葉です。一見似ているように思えるこの2つの単語には、微妙なニュアンスの違いや適切な使い方が存在します。
そこで今回は、それぞれの単語の違いと使い分け方を例文とともに解説します。
“end” の特徴と使い方
“end” は、何かの「終わり」や「終了点」を指します。物事が完結する場所や時間を示す際に使われることが多く、動詞・名詞の両方で使用できるのが特徴です。
「自然に終わる」「終息する」など、出来事が完結する際に使い、終わる対象が抽象的(例:物語、会議、戦争)であることが多いです。
動詞としての “end”
The meeting will end at 3 PM.
「会議は午後3時に終わります。」
The war ended after five years of fighting.
「その戦争は5年間の戦いの後に終結しました。」
名詞としての “end”
This is the end of the story.
「これがその物語の終わりです。」
We stayed until the end of the movie.
「私たちは映画の最後まで観ました。」
“finish” の特徴と使い方
“finish” は、何かを「完了する」または「仕上げる」意味で使われます。基本的に「行為」や「プロセス」に焦点を当てた表現で、動詞として使用されることが主流です。名詞としては「結末」や「仕上げ」を意味します。
「意識的に何かを完了する」というアクションに重きを置いており、終わる対象が具体的なタスク(例:プロジェクト、家事)の場合に使われることが多いです。
動詞としての “finish”
I finished my homework last night.
「昨夜、宿題を終わらせました。」
She finished cleaning the house just now.
「彼女はちょうど家の掃除を終えたところです。」
名詞としての “finish”
The race had an exciting finish.
「そのレースは白熱した終わり方でした。」
This car’s paint has a glossy finish.
「この車の塗装は光沢のある仕上がりです。」
まとめ
end
自然に物事が終わることを指し、抽象的な概念や時間・場所の終了点に使われます。
名詞・動詞の両方で使われることが多い単語です。
finish
行為やプロセスを意図的に終わらせることを指し、具体的な作業やタスクの完了に使われます。
主に動詞として使われ、名詞では「仕上げ」「結末」を表す単語です。
いかがでしたか?この2つの違いを意識して使い分け、より的確で洗練された英語を話せるように努めましょう!