【海外体験記】ローリスクハイリターンのお話
「ハイリスクハイリターン」「ローリスクローリターン」
この2つの原則は皆さんが知っています。この世の中は、この2つの原則が大半どころか大部分を占めています。
先週出張でバンコクに出向きました。タイには40年以上前から出向いていました。
今回一番驚いたことは、ホテルマンやタクシーの運転手、友人のお子さん方、取引先の方々など、タイで出会ったあらゆる階層の方々の英語力が格段に上がっていたことです。これには本当に驚きました。
元々タイには、東洋の神秘性を求め、ヨーロッパ人の旅行者が多かったのですが、タイ政府は観光だけでなく医療立国も目指しました。他人に親切でお世話が行き届くというタイ人の気質を、政府がよく理解していたのだと思います。
大手の病院には、多言語のコンシェルジュがおり、日本に留学した医者や欧米(特にオーストラリアなど)の医学部出身者が数多く存在しています。アラブの王族の患者さんも数多くいます。
病院の周りには、従者用のサービスアパートも充実しており、英語を駆使して地元の方々との交流を図っています。
タイの一般の皆さんは、語学、特に英語ができるとあらゆる仕事のチャンスが増えると気づき始め、その結果が今回の私の気づきに繋がりました。つまり今タイの方々は、ローリスクでハイリターンの結果を享受しているのです。
これにより仕事のチャンスや収入が増えることに気づき、子供たちに英語を勉強するチャンスを作っています。
リスクをとらずにハイリターン、タイの街角で気づいたことです。
「ローリスクハイリターンのお話」より抜粋
清水 大輝
筆者略歴
- 昭和47年 工学部機械工学科卒業
- 三井系の機械メーカーに就職
- 海外製鉄所向けのプラント
見積もり設計の国際入札の窓口を5年経験 - ケミカルメーカー
国内営業を経験後、フィリピン・マニラに駐在事務所を開設 - シンガポール駐在を経て米国ロスアンゼルスに赴任
- 米国でデトロイト、アトランタの事業所を開設
- LAとオハイオに工場を建設
- ノースアメリカの代表となる
- 大手自動車メーカーとの取引を10年かけて開始