知っておいて損なし!日本と海外の交通ルールの違い

海外と日本では、交通ルールが違うことが多くあります。知らなければ事故につながる恐れもあるため、この機会に知っておきましょう。

右側通行・左側通行の違い

右側通行

まず、道路を走行する上で通行するのが右側なのか、左側なのかという基本的な問題。
日本と同じように左側通行の国は他にもあり、タイ・マレーシア・シンガポール・インド・香港・イギリス・ケニア・ジャマイカ・オーストラリア・ニュージーランドなど。

日本では左側通行が当たり前とされていますが、世界的に見ると左側通行より右側通行の国が圧倒的に多く、右側通行の代表的な国は、中国・韓国・フィリピン・イタリア・スペイン・ドイツ・フランス・ギリシャ・トルコ・ロシア・スウェーデン・アメリカ・カナダ・ブラジルなどです。世界でおよそ150カ国以上の国で右側通行が定められています。

海外で運転を行うときは右側通行の可能性が高いため、事前に確認をしておく必要があるでしょう。

信号機の違い

信号機

信号機の色の意味は万国共通ですが、国によっては信号機の向きが違ったり、点灯順序が違うことがあります。
特に、日本との違う点が多いのがイギリスです。イギリスの信号機はすべて縦型で設置されています。縦型の理由は、積雪によって信号機が落下しないようにするためです。

また、信号機の色が点灯する順序も異なっています。

  1. 赤信号(Red):停止
  2. 赤と黄色の信号(Red and Amber):発進の準備
  3. 緑信号(Green):進行可
  4. 黄色信号(Amber):停止する準備

日本では赤信号の後はすぐに青信号が点灯するのですが、イギリスでは赤信号の後に「赤と黄色の信号」が同時に点灯します。これは発進の準備の意味を持っています。

ちなみに、日本では「青信号」と言いますが、海外では「緑信号」と呼ばれています。「青信号」と呼んでいるのは日本だけなので、海外での呼び方には注意しましょう。

制限速度の違い

高速道路

日本で定められている最高制限速度は、天候や一部地域を除くと、市街地で50km/h、一般国道で60km/h、高速道路では100km/hです。日本は、場所に関わらず基本的には国全体で最高速度が定められているのが特徴です。

一方海外では、場所によって制限速度が違います。
基本的に、都市部など人が多い場所では低い制限速度が設けられ、人の少ない郊外では制限速度は高めに設定されています。国や地域によっても違いますが、市街地では日本と同様に50km/h以下が多いです。なお、スペインでは、一般道の制限速度は基本的には50km/hとされていますが、条件付きで30km/h以下になることがあります。

制限速度において日本との違いが顕著なのが高速道路です。
世界的にも有名なドイツの「アウトバーン」は、制限速度が無制限なんです。推奨速度や一部速度制限区間もありますが、車が出せるのであれば何キロでも出し放題というから驚きです。

アメリカ合衆国では、制限速度は州によって異なり、最高速度は時速55マイル(約88km/h)から時速85マイル(約137km/h)程度とされています。

標識の違い

標識

日本では丸形で、記号や絵で表されている標識が多いですが、海外では様々な形の標識や、ほとんど文字だけの標識などがあります。
特にアメリカの標識は日本と異なる部分が多いため、はじめて運転する場合には注意が必要です。
アメリカの標識は文字がメインで、形状も矢印、楕円形、菱形、六角形、八角形など、様々です。また、標識の色も、日本に比べて明確な色分けがされているわけではありません。

例えば、八角形の赤い「STOP」と書かれた標識は「一時停止」の意味で、市街地では一番多く見かけられます。
丸型の黄色標識は踏切のサインですが、日本とは違いアメリカでは踏切で一時停止をしません。誤って停止して後続車に追突されないように注意しましょう。
また、オレンジ色の標識は工事中の意味があったり、蛍光黄緑の標識はスクールゾーンや学校に関することを表しています。

国によって色も形も表示される文字も様々なので、海外で運転する際には標識の勉強もしておきましょう。


海外では、日本と交通ルールが大きく変わる国ばかりです。海外で運転をする際には、自分が運転する国の交通ルールを確認を怠らず、安全運転を心がけましょう。

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