「アメリカとアジア 太平洋をはさんで想うこと」5/9

そして最初の話に戻るのです。

仕事で目の色を変えた動機が、デールの立場では会社を大きくしてその会社を他者に売り抜ける。その金で余生を楽しむか、また事業をするか(英語でtake another risk)と彼が表現したのにも興味がありました。

「なんで?」というのが私の疑問です。
「じゃあ、お前は何のために仕事をしているんだい?」とデール。

仕事をして成果を出すと、社員に沢山ボーナスが出せる。社員の喜ぶ顔が見られる。(多分その頃の私の頭の中ではそればかりでした。それが習い性となり、今でも自分の仕事で人が喜んでくれるのが無上の楽しみとなっています。)
利益で自分を含めさらなる勉強や研修を受けることができる。研究開発もできる。国家にも税金もしっかりと払える。赤字を垂れ流すのは罪悪だと叩き込まれていました。

アメリカとアジア 太平洋をはさんで想うこと

実際、私も利益をしっかりと出して社員に喜ばれていました。優秀な社員も雇える。(そのころはそう信じていました。あとでその考えは修正することになりますが。)
自分もハーバード大学の短期講座も受けることができました。(受講料が大変高かったー。50名の受講者の中で私がたった一人の日本人です。)

息子もおかげさまで、マサチューセッツ工科大学からスタンフォードの大学院を卒業することができました。
すべて会社で頑張って利益を出してきたおかげです。


「アメリカとアジア 太平洋をはさんで想うこと」より抜粋

清水 大輝

筆者略歴

  • 昭和47年 工学部機械工学科卒業
  • 三井系の機械メーカーに就職
  • 海外製鉄所向けのプラント
    見積もり設計の国際入札の窓口を5年経験
  • ケミカルメーカー
    国内営業を経験後、フィリピン・マニラに駐在事務所を開設
  • シンガポール駐在を経て米国ロスアンゼルスに赴任
  • 米国でデトロイト、アトランタの事業所を開設
  • LAとオハイオに工場を建設
  • ノースアメリカの代表となる
  • 大手自動車メーカーとの取引を10年かけて開始

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