「海外オペレーションと今後の語学学習の考え方」7/7

次に語学について少し話をします。
シンシナティの家を出てフリーウェイに入り、下りたすぐのところにクライスラーの巨大な技術センターがあります。きっちり3時間です。

ある日、今日はどうしたんだろうという日があったのです。
スピーチも練習もしっかりとしたし、話す内容もしっかりと用意したのに、英語の調子が悪いのです。英語が滑らかに出てこない。その日一日を終えて、ホテルでしっかりと考えこみました。
あ、そうか。行きがけにカーステレオで日本の演歌を聞いていたのだと気づきました。
3時間もそれをやるともうアウトです。

そのときにやっと分かりました。音感の良い人、歌を短い間に覚えて上手く歌える人は英語の上達が早いことを知っていましたが、演歌の環境がもうアウトなのです。
それからは行きはアメリカンポップなどカーペンターズ等々。
ほっとした帰りは好きな長崎は今日も雨だったなど。

それらの経験が、今マニラで展開をしている私のビジネスに繋がります。

海外オペレーションと今後の語学学習の考え方

あと、オハイオ時代に日本の政治家などが多く出入りをして、偉い人、偉いと自分で思っている人ほどみっともない。短い言葉で良いから自分の口から挨拶してほしい。という思いがありました。
みっともない日本人を減らしてやろうと思い、オンラインの英語レッスンを日本、中国、そして台湾向けに配信しております。おかげさまで多くの学校から採用されて、ほんの数か月(約3か月)も経つと子供たちはすいすいとマニラの弊社の講師たち(現在140名在籍)と、オンラインでWeb RTCという特殊技術を使った方法で、画像・音声全くストレスなく勉強をしてもらっています。
特に英検のテストには、今後リスニングとスピーキングが入ります。続々と合格者が出ています。特にこれから大学入試においては、英検準一級合格者はセンター試験を満点とするなどの制度が打ち出され、私たちに追い風が吹き始めました。

幼稚園プログラムもこれから始めます。

今後、日本の高校、予備校が東大何人入ったかを競うより、スタンフォード、ハーバードそしてオックスフォードに何人入ったかを競う時代になると思います。
ちなみに世界ランキング20位のうち15位までがアメリカの大学です。
いまやIELTSというイギリスとオーストラリアが開発したテストが世界基準になっています。このIELTSのアジアでの平均点が一番高い国がフィリピンなのです。


「海外オペレーションと今後の語学学習の考え方」より抜粋

清水 大輝

筆者略歴

  • 昭和47年 工学部機械工学科卒業
  • 三井系の機械メーカーに就職
  • 海外製鉄所向けのプラント
    見積もり設計の国際入札の窓口を5年経験
  • ケミカルメーカー
    国内営業を経験後、フィリピン・マニラに駐在事務所を開設
  • シンガポール駐在を経て米国ロスアンゼルスに赴任
  • 米国でデトロイト、アトランタの事業所を開設
  • LAとオハイオに工場を建設
  • ノースアメリカの代表となる
  • 大手自動車メーカーとの取引を10年かけて開始

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