【海外体験記】I-75(Interstate 75)のお話
今日は、オハイオ州デイトンでのお話をします。
ここはライト兄弟が自転車屋をしながら飛行機を開発した街として有名で、全米一の空軍基地と国立アメリカ空軍博物館(Air Force Museum)があります。
ライト兄弟が苦労して作った木製風洞(飛行機の翼の形状をチェックするもの)も展示されており、日本から出張で来た技術者をよく連れて行ったものです。
空軍パイロットたちと戦後日本で知り合って結婚した日本人女性グループと、和食レストランで知り合いました。ご主人が空軍パイロットだったからか、奥さん方も大変上品な方が多かったように記憶しています。ご主人が亡くなられた境遇の方々の集まりのようでした。
なぜかアトランタ-デイトン間の飛行機のチケットが格安だったので、シンシナティよりも利用していました。アトランタとデイトンは日本の某プロレス団体のサーキット、つまり武者修行のコースになっているようで、この数年後有名になる日本人の若手プロレスラーとレストランや機内で乗り合わせたものです。
デトロイトは、自動車の街(Motown または Motor City)とも呼ばれており、I-75(Interstate 75)は北はデトロイト、南はマイアミ近くまで続いています。
この沿線に自動車工場があり、I-75のルートを行ったり来たりしたものです。真冬は北部はマイナス20度となり、何度かこのフリーウェイでスピンして肝を冷やしました。
「I-75(Interstate 75)のお話」より抜粋
清水 大輝
筆者略歴
- 昭和47年 工学部機械工学科卒業
- 三井系の機械メーカーに就職
- 海外製鉄所向けのプラント
見積もり設計の国際入札の窓口を5年経験 - ケミカルメーカー
国内営業を経験後、フィリピン・マニラに駐在事務所を開設 - シンガポール駐在を経て米国ロスアンゼルスに赴任
- 米国でデトロイト、アトランタの事業所を開設
- LAとオハイオに工場を建設
- ノースアメリカの代表となる
- 大手自動車メーカーとの取引を10年かけて開始